ゆきのおしろへ

作者   ジビュレ・フォン・オルファース
訳    秦 理絵子
発行年  2003年12月20日(日本語訳)/1905年(原作)
ページ数 26ページ
出版社  平凡社

https://www.heibonsha.co.jp/book/b162400.html

一言紹介

雪を楽しめた子どもの頃を思い出させてくれる絵本

レビュー

読みやすさ ★★★★★ リズムを取りやすいように文字数が工夫されている。
絵     ★★★★★ ちょっとレトロで繊細な絵。雪だるまがちょっと怖い。
ユニーク  ★★★★☆ 近代の人気絵本とはちょっと違う。

おすすめシーン

読み聞かせ ★★★★☆ 子どもの頃の雪の降った日を思い出す絵本。
寝る前   ★★★★★ 優しい絵、程よい文章量で寝る前にもピッタリ。
プレゼント ★★★☆☆ なかなか古い本なので、きっとかぶらない。

概要

子どもが雪や氷と楽しく遊ぶお話。

雪の降る日、女の子が窓辺でお母さんの帰りを待っている場面から始まる。
擬人化されたゆきのこが外で踊っている。
女の子はゆきのこに誘われて女王の国へ行くことになる。

女王の国ではお姫様の誕生会が開催されており、食事をしたり、魔法の花がある庭を散歩したり、お城で踊ったりした。

しかしながら、女の子は寒さで足や目が痛くなってしまう。
お姫様はもっと一緒に遊んでほしいと頼むが、女王様の指示で家まで帰ることになった。

家に着くと、お母さんが迎えてくれ、大喜びで体験をお母さんに話した。

感想

子どもの頃の雪を思いっきり楽しんでいた感覚を思い出した一冊でした。

前に読んだ「風さん」と同様に、大人になってしまえば、雪は厄介なものでしかなくなってしまいます。
そんな雪も子どもの頃は最高にテンションの上がるもののひとつでした。

その思い出の中で、子どもの頃は指先がギンギンに痛くなるまで雪で遊んで、家に戻って、親が用意くれたお風呂に入ることが、とっても幸せだったことを思い出しました。
今、自分が親の立場になってみると、昔親がお風呂を用意してくれていたことが、安心して外で遊んでこれる環境を整えてくれていたことだったのだと気付きました。

子どもが安心して外で頑張ってこれる環境づくりを考えさせてくれる絵本でした。

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